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くじらコレクション

くじらにまつわるアイテムをご紹介!
古くから捕鯨がおこなわれた地域では、その様子などが絵巻等に残されています。
また、くじらは私たちの食料として利用されるほか、
歯やヒゲなどからは生活用品や工芸品が作られました。
このコレクションを見れば、当時の職人の技術や作家の想いが感じられます。
協力:勇魚文庫

紹介ページ

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姫印籠

鯨歯の大きさに合わせて小型のものが作られた。
丁寧に紅葉流水図の金蒔絵が施される。
親指と人差し指でひょいと掴めるほどの小さな印籠が、これほどまで精巧な造りであることには目を瞠らされるばかり。江戸時代の作品とされる。

笄(中割れかんざし)

長さ約15cmのかんざし。
漆黒の柄の両端にあしらわれているの白い部分が鯨歯(長さ約3.6cm)で、美しい菊水模様の蒔絵が印象的。
丁寧な作りで両端のエンド部分にも松が浮彫されている。職人の銘は松奇。

玉かんざし

すべてが鯨歯でつくられた長さ12.5cmの小型のかんざし。
玉の直径役1.3cm。
玉に金蒔絵が施されたかんざしは、ハレの日の衣装ともよく似合いそう。
艶やかな和装はもちろん、控えめな柄のシンプルな着物と合わせるのもオツ。職人の銘は楷林。

半月型の櫛

マッコウクジラの鯨歯を加工してつくられた女性用の櫛。
両面に刻まれているのは、なんと雄々しい表情の龍と雲。
ウロコの一つひとつまで丁寧に掘られていることから、制作には熟練の技とかなりの時間を要したであろうことが想像される。
また、使用された鯨歯も大きいものであったはず。
おそらく明治期の作。

ボールペン

マッコウクジラの歯を薄く加工して作られたおしゃれなペン。
歯の模様が美しい。
シンプルで飽きの来ないデザインなので、長年使い続けられるのが大きな魅力。

印籠

太地町立くじら博物館の依頼によりヒゲ加工では高い技術を持っていた株式会社三桜によって開発された作品。
本体のメイン部分はナガスクジラのヒゲ、左右の黒い部分にはイワシ鯨のヒゲ、内側はナガスクジラのヒゲが使用。
さらに黒玉はシロナガスクジラのヒゲ製で根付にはマッコウクジラの歯が使われている、鯨尽くしの作品。
太地町立くじら博物館が柄違いの印籠を所蔵。

ネクタイピンとカフスのセット

クジラ部分の材料はマッコウクジラの歯、外側部分のあめ色の素材はナガスクジラのヒゲという象嵌細工のユニークな一品。
鯨ヒゲ加工に熟練の技術をもっていた株式会社三桜の製品。

ループタイ

カジュアルな装いに適したループタイ。般若デザインのものもある。
個性的なファッションが好きな人には、ぐっとくる一品。

ネクタイピン

マッコウクジラの歯で様々な鯨種をデザインしたネクタイピン。
色味にも品があり、装いを格上げしてくれそう。

ペンギン像

とぼけた表情がなんとも愛らしいペンギン像。
南極海出漁時代にはペンギンも南極海に生息していたことから、航海中に遭遇したためよく作られたモチーフ。 

鯨歯彫刻

こちらはやや黄みがかかった歯に彫られた雲龍のペア。
それぞれに味がある。作家は栄川。

鯨歯彫刻

注:これは対ではない。
マッコウクジラの歯を削ってつくられた彫刻。
昇龍モチーフは吉祥のデザインであることから多く作られた。
硬い鯨歯を細かく加工するには熟練の技が必要。
左の彫師は五島列島出身の玉峰で、宝石サンゴ等でも作品を残している。
右の彫師は西月で鯨歯の両面を彫っている。