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2021.03.17

【指定鯨類科学調査法人/一般財団法人日本鯨類研究所所蔵クジラアイテム】Vol.6 女性の格を上げてくれる装飾品、櫛、かんざし、笄(こうがい)、豆印籠

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指定鯨科学調査法人/一般財団法人「日本鯨類研究所」所蔵クジラアイテムセレクション。第 6 弾となる今回は、女性の品格を高めてくれる装飾品をご紹介します。

まずはこちらの、繊細な彫り物が施された半月型の櫛(写真上)。マッコウクジラの鯨歯の両面に刻まれているのは、なんと雄々しい表情の龍と雲です。ウロコの一つひとつまで丁寧に掘られていることから、制作にはかなりの時間を要したであろうことが想像されます。

しかも、裏表でデザインが異なっているのもポイント。制作されたのは明治期とのことですが、経年変化で飴色になっているところも美しいですよね。

続いては、同じ時期に制作されたと考えられる玉かんざし(写真上)をご紹介。玉のみならず、すべてが鯨歯で作られています。玉に金蒔絵が施されたかんざしは、ハレの日の衣装ともよく似合いそう。艶やかな和装はもちろん、控えめな柄のシンプルな着物と合わせるのもオツです。

柄の部分を拡大してみると「松林」の文字が刻まれているなど、歴史を辿る手がかりを見つけられるのも、工芸品のおもしろいところ。クジラの工芸品に興味がある人は、きっといろんな角度から各アイテムを分析してみたくなるはず。

続いては、中心から左右に分解できる笄(中割れかんざし)(写真上)をご紹介。かんざしはもともと、一方の端が太い棒状で、髪をまとめるために使われていました。しかし、時代の移り変わりとともに“髪飾り”として使われるようになると、両端が太く、中央が細いタイプが登場します。そこからさらに発展したのが、こちらの中差しです。

漆黒の柄の両端にあしらわれているの白い部分が鯨歯で、美しい菊水模様の蒔絵が印象的です。

最後に紹介するのは、もっとも古く、江戸時代に創られた姫印籠(写真上)です。姫印籠とは、女性用の小ぶりな印籠 のこと。男性が使う通常の印籠自体、薬などしか入らない小ささなのに、姫印籠はそれを上回る小ささ。材料である鯨歯の大きさに合わせて小型のものが作られ、丁寧に紅葉流水図の金蒔絵が施されています。おそらくは帯飾りに使われ、中にはにおい袋などを入れていたのではないかと思われます。

親指と人差し指でひょいと掴めるほどの小さな印籠が、これほどまで精巧な造りであることには目を瞠らされるばかり。現代を生きるわたしたちがファッションに取り入れるなら、根付にしたり、ネックレスなどにリメイクしたりもステキ。鯨歯と蒔絵の美しい共演に、周囲もきっと釘付けになるはず。

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