東京海洋大学 品川キャンパスの学園祭「海鷹祭(うみたかさい)」で4年ぶりに飲食が解禁! 鯨汁くじらの竜田揚げ販売ブースも大盛況 | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2023.11.22

東京海洋大学 品川キャンパスの学園祭「海鷹祭(うみたかさい)」で4年ぶりに飲食が解禁! 鯨汁くじらの竜田揚げ販売ブースも大盛況

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11月4日から6日にかけて、東京海洋大学 品川キャンパスにて第64回「海鷹祭(うみたかさい)」が開催されました。コロナ感染防止の観点から、開催中止、オンライン開催、人数制限といったさまざまな制約を経て4年ぶりに飲食が解禁されるとあって、初日からキャンパスは大賑わい。

タピオカドリンクやフランクフルトなどの王道のお祭りフードはもちろん、焼きグソクムシやサメの唐揚げなど、海の生き物を研究する大学ならではの珍しいメニューも満載で、人気のブースでは多くの人が列をなしていました。

「鯨類学研究室」のブースでは、ミンククジラの皮を使った栄養豊富な鯨汁が販売されていました。1杯300円の手ごろな価格で身体も心もあたたまるとあってか、幅広い世代のお客さんから好評でした。

「東京ではあまり食べられないから、久しぶりに食べられてうれしい」と教えてくれたお客さんもいましたが、確かに、北海道や新潟、青森などの今なお鯨汁を食べる習慣がある地域と比べると、東京では鯨汁を食べられる機会は稀。そのため、鯨汁を食べる習慣がある地方の出身者にとっては、“故郷の懐かしい食べ物”というイメージもあるのかもしれませんね。

※「鯨類学研究室」は鯨類の進化系統分類・資源生物学的研究、鯨類の生態学的研究、日本近海のザトウクジラに関する研究、鯨類と超高速船衝突回避に向けた研究などの幅広い研究をおこなう研究室です。

参照:東京海洋大学 鯨類学研究室

また、鯨類学研究室では、ミンククジラストラップやステッカー、クリアファイル、メモ帳などのオリジナルアイテムも販売していましたが、他ではなかなかないデザインのものばかりなので、手に入れた人はきっと周りのみんなに自慢できるはずです。

そしてもうひとつの注目ブースは、同大学のサークル「Killer Whale Lab.(KWL 通称:シャチラボ/以下、シャチラボ)」による、くじらの竜田揚げ販売ブースです。カップに入っていて食べ歩きにもぴったりな事もあり、ブースの列が終始途切れることがないほど大人気。通路を通る来場者たちの邪魔にならないよう、常に同ラボの学生たちがお客さんたちを列の定位置に誘導していました。

購入者に話を伺ったところ、「給食で昔食べたことがあるから懐かしい」という人もいれば、「クジラを食べるのは今日が初めて」という人もいましたが、食べた感想はみんな一様に「おいしい」とにっこり笑顔。SNSにあげるためか、カップ片手に自撮りを楽しむ人の姿も見られました。

また、竜田揚げ販売ブースとは別に、シャチラボのメンバーたちがクジラや鰭脚類(ききゃくるい:水中での生活に適応して、足がひれ状になった哺乳類。アシカ、オットセイ、トド、アザラシ、セイウチなど)について研究した成果を発表した展示も見どころのひとつ。

こちらは、ブースとは別に教室を一部屋貸し切っておこなわれていましたが、学生たちの手作りのシャチ図鑑やクイズなど、視覚的にも楽しめるものばかりで、子どもも大人も一緒になって“学びの秋”を満喫していました。

さらに、Tシャツやパーカーなどのオリジナルグッズの販売もおこなわれていましたが、カラーバリエーションも豊富でいろいろほしくなってしまいそう! 展示コーナーで案内してくれた学生によると、シャチラボのメンバーはみんな鯨類が大好きで、普段からホエールウォッチングや水族館巡りなどを楽しんでいるとのこと。公式X(旧Twitter)でもさまざまな魅力的な情報を発信しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

参照:Killer Whale Lab. シャチラボ

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