耳ヨリくじら情報
6月19日、新大久保駅直結のフードラボ『Kimuchi, Durian, Cardamon,,,(キムチ、ドリアン、カルダモン)』で、1日限りのイベント「バレニンミートダイニング東京’22」が開催され、約160名がおいしいクジラ料理を満喫しました。来場者のなかには、オリジナリティ溢れるクジラ料理を知りたいというクジラ業界関係者もいましたが、約4割は一般客。クジラを食べるのが初めてという人も多く、興味津々の様子でした。
イベントには、東西のクジラ専門店自慢の料理が大集結。飲食ブースで、東京・西新橋の『鯨の胃袋』、埼玉・久喜の『北葛(ほっかつ)くじら食房』、東京・あきる野の『くじらのらじっく』の3店舗のできたての料理が提供されたほか、千葉・南房総の『つ印くじら家』、山口・下関の『マル幸商事』による鯨肉加工品が販売されました。
レアでも食べられる赤身を使ったステーキは「すき焼き風」が人気
『鯨の胃袋』のメニューは、「くじらバレニンステーキすき焼き風」「くじらバレニンステーキペッパー風」「くじらのスジ煮カレーライス」「くじらの大判揚げ」の4品。
レアでも食べられる新鮮な赤身を使ったステーキは、すき焼き風もペッパー風も大人気。火を入れすぎないことでやわらかさを保っているため、食感もジューシーさも圧巻です。しかも、クジラの油を使って焼いているため、クジラ特有の風味も楽しめますが、気になる臭みはほとんどなし。特にすき焼き風は、割り下で鯨肉を炊くようなイメージで焼き上げているため、クジラ料理が初めての人にとっても食べやすいこと間違いなしです。
3つの部位の食べ比べが楽しい「くじら3種にぎり」はおかわり必至のおいしさ
『北葛くじら食房』のメニューは、「くじら3種にぎり」「さえずり炙りペッパー」「くじらおばいけ軍カン」の3品。
東京・神田の鯨肉専門店『くじらのお宿 一乃谷』で鯨肉の本質を学んだ加工人が握る「くじら3種にぎり」は、赤身、鹿の子、うね須ベーコンの3つのにぎりの食べ比べを楽しめる一皿。部位によって味わいも食感も大きく異なることがよくわかるメニューです。しかも、鯨肉のなかでも特に人気の部位を組み合わせているので、一貫ごとに「クジラってこんなにおいしいの?」「一貫目とは全然違う味わいだけど、どちらも甲乙つけがたい!」と驚くこと必至。いわば、鯨肉の魅力の神髄を知ることができるメニューです。
「凝縮くじらの肉ダシらーめん」鯨骨スープは最後の一滴まで飲み干さずにはいられない旨さ
『くじらのらじっく』のメニューは、「凝縮くじらの肉ダシらーめん」「角煮乗せ濃厚鯨肉らーめん」「くじら油そば」の3品。また、店を構えているあきる野市と同じく、東京都多摩地域に位置する昭島市で造られているビール「ペールエール昭島」も用意。クジラの濃厚なうまみが詰まった一杯と、“クジラの街”として知られる昭島の名物ビールとの組み合わせなんて最高ですよね!
時間をかけてじっくりと煮出した鯨骨スープに業界のカエシを合わせたスープは、『五ノ神製作所』の自家製太麺と相性ばっちり。うね須をコトコトと炊いた「くじら角煮」のトッピングのとろける食感も感動ものです。
食後はお土産の購入を楽しむ人も
食事を楽しんだ後は、物販コーナーで販売されていた「くじらカレー」「鯨大和煮缶詰」「くじらレトロソーセージ」(以上、『マル幸商事』、「つ印くじら大和煮」「くじら切落しベーコン」(以上、『つ印くじら家』)をお土産に購入して帰る人もチラホラ。会場でクジラファンになった人、お土産を食べてクジラファンになる人によって、クジラ好きの輪がまたひとつ大きく広がったに違いありませんね。
▶出店店舗
・鯨の胃袋( https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13139357/ )
・らじっく
・マル幸商事
・つ印くじら家