耳ヨリくじら情報

2020.05.06

宮崎市佐土原町にはくじらがいっぱい! 「くじらのぼり」が大空を舞い、「くじらようかん」がおやつとして親しまれている!

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5月の風物詩といえば鯉のぼり。この時期になると、家の軒先や商店街のアーケードなどに色とりどりの鯉がたなびきます。そんな中、宮崎県のある町には、鯉に紛れてなんと鯨がたなびいていることをご存知でしょうか? その町とは、宮崎市内の佐土原町。春先になると、鯉ではなく鯨をモチーフにした「くじらのぼり」が大空を泳ぐことで知られています。

「大海を泳ぐ鯨のようにたくましく育ってほしい」。母の願いが生んだ2つの宮崎名物

なぜ、鯉ではなく鯨なのかというと、かつてこの地を治めていた佐土原藩主・島津忠高の妻が、「1歳の息子・惟久が大海を泳ぐ鯨のようにたくましく育ちますよう」との願いを込めて、城下の菓子職人に「くじらようかん」を作らせたという謂れがあるから。

そんな歴史あるくじらのぼりを製作しているのは、佐土原町内で事業を営む「くじらのぼりのピノキオエンタープライズ」。長さ5m、2.5m、1.5mの3種類のくじらのぼりを製作していますが、いずれも、同じ長さの鯉のぼりを比べると、胴体が太く袋状のヒレがあるため、2倍の生地が必要なのだそうです。

もちろん、見た目にも迫力満点。悠々と泳ぐくじらのぼりは縁起物ともいわれているので、県外にお住いの方も、来年の子どもの日には自宅に導入してみるのもよさそうですね!

くじらのぼりのピノキオエンタープライズ
宮崎県宮崎市佐土原町下田島20296-230 ウイズン2F

形成後に蒸し上げることでツルンとした食感に仕上げる「くじらようかん」

▲安田屋の鯨ようかん

そして、この地を訪れたらぜひ味わってほしいのが、前述の「くじらようかん」です。江戸時代に生まれて以降、代々受け継がれてきた銘菓ですが、賞味期限が短いため、通信販売などではなかなか手に入れることができないのです。

中央に求肥を配し、両側をたっぷりのあんこで挟んだユニークな形状で、もっちりとした食感が魅力のこのようかんは、調理法も独特。求肥にあんこをまとわせたら、水溶き片栗粉を薄くあんこの周囲に塗り、そのまま蒸し器に入れて蒸し上げます。そうすると、あんこに混ぜた薄力粉と水溶き片栗粉が「糊」の役割を果たすため、なめらかでツルンとした食感に仕上がるんだとか。

くじらようかんを購入できるお店は、佐土原町内に数店舗あります。そのうちの1店舗『安田屋』のくじらようかんは、三百余年の伝統手法を大切にしながら、材料にもこだわって身体にやさしい味わいに仕上げています。主原料の米粉は、宮崎県産の「こしひかり」「ひのひかり」を自家製米・自家製粉したもの。また、高級酵素塩、高級極楽糖、きび糖など、自然素材のみを使って作られています。

同店のくじらようかんは、冷凍したものをクール便で取り寄せることができるので(注文方法はFAX)、遠方に住んでいてなかなか宮崎を訪れる機会がないという人はぜひ利用してみてはいかがですか?

安田屋(鯨ようかんの安田屋)
宮崎県宮崎市佐土原町上田島1424-4

佐土原町を訪れたら、くじら料理も堪能したい

▲刺身盛り合わせ 左上=心臓、左中=皮、左下=畝洲(お腹のあたり)、中上=赤身と皮、中下=カナコ(顎のあたり)、右上=さえずり(舌)、右中=百尋(腸)、右下=胃袋

「くじらのぼり」「くじらようかん」の2つの名物がある佐土原町には、おいしいくじら料理を提供しているお店もあります。くじら刺やおばくじら、竜田揚げがセットになった「くじら定食」が人気の『居酒屋かぼちゃ』です。その他、炭火焼き鯨をはじめとする単品メニューも充実。いろんな部位を楽しめる刺身盛り合わせもあるので、好きなお酒とともに食べ比べを楽しむのもいいですね。

「くじらのぼり」「くじらようかん」「くじら料理」とコンプリートするなら、訪れるのはGW前半がベスト! 今年のGWは生憎自粛期間となってしまいましたが、今から来年の計画を立てるのもステキ。まずは、「くじらようかん」のお取り寄せからスタートして、ティータイムを楽しみながら、宮崎の見どころを調べるのも楽しそうですね。

居酒屋かぼちゃ
※来店希望の場合は事前にお問合せください

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