くじらの不思議
【クジラを学ぼう!】 で紹介されたクジラの不思議な生態について、もっと簡単に分かりやすくしたシリーズ【クジラ博士に学ぶ!】
クジラってどのくらい大きいの?クジラって魚なの?
みんなが思うクジラの疑問をいっしょに学んで、クジラ博士を目指そう!
第2回「クジラは魚?」

海を泳ぐクジラはイワシやマグロやサメと同じ魚類だと思いますか?
正解は・・・

クジラは、魚類ではありません。
人間やイヌ、ネコと同じ「哺乳類(ほにゅうるい)」です。
クジラと魚は似ているようで全く別の生き物なのです!
それでは、クジラと魚のちがいについて詳しく学んでいきましょう。
どうやって呼吸(息)をしているの?

魚類は「エラ」を使って、水の中にある酸素(さんそ)を取りこんで呼吸をします。でも、クジラにはエラがありません。その代わりに、わたしたち哺乳類と同じ「肺(はい)」を持っています。
そのため、クジラはときどき海の上に顔を出して、呼吸をしなければなりません。頭の上にある「噴気孔(ふんきこう)」という鼻の穴から呼吸をします。このとき、いっきに息を吐き出します。海面で「シュワー!」と白くしぶきが上がるのが見えることがありますが、これが「潮吹き(しおふき)」の正体です。
どうやって泳いでいるの?

クジラは、魚と同じ海にすんでいますが、泳ぎ方はちがいます。泳ぐときにつかう「尾ビレ」の動きにも、おもしろいひみつがあります。
魚は尾ビレを「左右(よこ)」にふって泳ぎます。
一方、クジラは尾ビレを「上下(たて)」にふって泳ぎます。
クジラは息をするために、海の上まで上がってこなくてはなりません。そのため、水面まで真っすぐ泳げるように、大きな尾ビレを上下に振って泳いでいるのです。

魚にあるヒレやうろこがクジラにはありません。見た目だけでも、このように違いがたくさんあるんですよ!
次回は『クジラと魚の違い』について、より詳しくお話しします。 哺乳類であるクジラと魚類である魚の「体温」や「子育て」について、クジラ博士がわかりやすく解説します。どうぞお楽しみに!
みんなも違いについて学ぼう!
