耳ヨリくじら情報

クジラについて楽しく学べる「クジラ博士の出張授業」をご存じでしょうか。
一般財団法人日本鯨類研究所では、子どもたちの科学への興味や、自然と共に生きる力を育むことを目的に、小学生以上を対象とした出張授業を実施しています。
授業では、クジラの調査研究に携わる研究員が“クジラ博士”として全国各地の学校を訪問。クジラの生態や日本との関わりについて、写真や資料を交えながらわかりやすく紹介します。
このたび、2026年度の出張授業の募集を開始しました。
見て・触れて・味わって学ぶクジラ授業

授業は、「クジラのはなし」「体験学習」「鯨料理の試食」の3つで構成されています。2003年にスタートした「クジラ博士の出張授業」は、これまで全国約400校以上で実施され、多くの子どもたちがクジラについて学んできました。クジラの生態や日本との関わりを学ぶだけでなく、実際に見て、触れて、味わう体験を通じて理解を深められることが特徴です。
クジラのはなし
授業の最初に行われる「クジラのはなし」では、『クジラってどんな生きもの?』と『日本人とクジラの関わり』をテーマに学びます。

『クジラってどんな生きもの?』では、クジラの種類や食べ物、生息環境、進化の過程、魚との違いなど、クジラに関するさまざまな疑問について解説。研究員であるクジラ博士が、写真や映像を使いながらわかりやすく紹介します。

また、クジラの生態を明らかにするために行われている調査・研究についても紹介。実際の調査映像や研究で使用する道具などを通じて、研究者がどのようにクジラを調べているのかを学ぶことができます。


さらに授業では、クジラの歯やヒゲ、耳骨などの標本に実際に触れることもできます。本物ならではの大きさや質感を体感しながら、クジラの体の特徴について学べるのも、この授業の魅力の一つです。

続いて、『日本人とクジラの関わり』では、日本とクジラの長い歴史について学びます。かつて鯨肉は貴重なたんぱく源として人々の食生活を支え、「鯨一つ捕れば七浦潤う」といわれるほど地域社会に大きな恩恵をもたらしていました。
さらに、日本では鯨肉だけでなく、骨や皮、油なども有効活用されてきました。授業では、こうした鯨利用の歴史や伝統文化、鯨肉の栄養価などについて学び 、クジラと日本人との関わりを多角的に理解していきます。
クジラの大きさや音の聞こえ方を体感できる体験学習

「体験学習」では、クジラの音の聞こえ方や実際の大きさについて学びます。
クジラは人間とは異なる方法で音を感じ取っているとされており、授業では骨伝導機器を使い、骨を通じて音が伝わる仕組みを体験。耳をふさいだ状態でも音が聞こえる不思議な体験を通じて、クジラの体の特徴について学びます。
また、世界最大の動物であるシロナガスクジラの実寸大幕も登場します。全長約25メートルの巨大な幕を広げることで、クジラの圧倒的な大きさを体感することができます。
さらに、実寸大幕の上で目や鼻、ヒレなどの位置を探す体験も実施。人間とは大きく異なる体のつくりに触れながら、クジラの特徴を楽しく学べる内容となっています。
普段なかなか経験できない体験だけに、子どもたちはもちろん、先生たちからも驚きの声が上がる人気のプログラムです。
鯨料理の試食で食文化を学ぶ


授業の最後には、「鯨料理の試食」も実施します。
クジラ博士の出張授業では、クジラに関する知識だけでなく、日本に受け継がれてきた鯨食文化についても学ぶことができます。授業でクジラの生態や日本人との関わり、鯨肉の栄養価などを学んだ後、実際に鯨料理を味わうことで理解を深めることができます。
本や映像だけでは伝わりにくい食文化を、実際に「見て・聞いて・味わう」ことで学べるのは、この授業ならではの魅力です。知識だけでなく、体験を通じて日本の食文化や海洋資源について考えるきっかけにもなります。
クジラ博士の出張授業は、全国どこでも実施可能です。クジラについて楽しく学べる体験型授業として、多くの学校で活用されています。
興味のある学校や施設関係者の方は、2026年度の募集概要をチェックしてみてくださいね。