耳ヨリくじら情報

2025年の夏、日本各地で今年もにぎやかなイベントの季節がやってきます。クジラにまつわる伝統的な夏祭りやクジラについて学べるイベントなど、今年も開催されるクジライベントをピックアップしてご紹介!
【宮城県石巻市】牡鹿鯨まつり

宮城県石巻市・牡鹿地域で毎年開催されている『牡鹿鯨まつり』は、昭和28年から続く伝統ある祭りです。“捕鯨の町”として知られる牡鹿に根付いた文化の継承と、海の事故で亡くなられた方々、そして鯨への慰霊を込めて行われています。
メイン会場となる捕鯨船広場前の特設ステージでは、地元の小中学生たちによる太鼓や踊りなど、多彩なパフォーマンスが披露され、来場者を盛り上げます。夜には、鮎川港から打ち上げられる花火が夏の夜空を彩り、祭りのクライマックスを飾ります。

また、捕鯨船前の広場では「鯨の炭火焼き」が無料で振る舞われる試食コーナーも登場。朝から夜まで、地元の魅力がぎゅっと詰まった一日を満喫できます!
■開催概要
『第64回 牡鹿鯨まつり』
日程:2025 年8月9日(土)
8:40~20:30
8:40~鯨霊供養 (如意輪山観音寺)
10:00~開会式・開会宣言
お祭りステージ
19:30~打ち上げ花火
会場:ホエールタウンおしか 捕鯨船前広場
住所:宮城県市石巻市鮎川浜南64-1
【山口県長門市】長門市通くじら祭り
かつて古式捕鯨の拠点として栄えた山口県長門市・通(かよい)地区で、今年も「長門市通くじら祭り」が開催されます。
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このお祭りでは、赤いふんどしを身に着けた人々が銛や網を使い、江戸時代の古式捕鯨の様子を迫力たっぷりに再現。鯨を捕る際の技術や手順を間近で見ることができ、当時の捕鯨文化を肌で感じられる貴重な機会です。

また、捕鯨によって得た恵みへの感謝と、母鯨や胎内の子鯨への弔いの思いが込められた伝統の「通鯨唄(かよいくじらうた)」も披露され、地域に根付く歴史と文化を体感することができます。祭りの幕開けを飾るのは「和船競漕大会(※)」。『小学生の部』と『職域・団体の部』の2部門に分かれ、白熱のレースが繰り広げられ、会場が盛り上がること間違いなしです!
■開催概要
『2025長門市通くじら祭り』
開催日:2025年7月20日(日)
時間:8:30~12:45
会場:通(かよい)小浦埋立地(くじら資料館前100m)
住所:〒759-4107 山口県長門市通382-1付近
アクセス:
(バス)JR山陰本線「長門市駅」より通(かよい)行きバスで約30分、「小浦」バス停下車、徒歩すぐ
(車)中国自動車道「美祢IC」より約60分
駐車場:第1駐車場としてイベント会場である「通小浦埋立地」に約100台
※満車の場合は「通中学グラウンド」が第2駐車場になります。
駐車場料金:無料
【千葉県鋸南町】保田小くじらの時間〜食べて、学んで、唄って〜

現在開催されているクジライベント『保田小くじらの時間~食べて、学んで、唄って~』をご紹介!
このイベントの会場は、道の駅としても人気の「保田小学校」。千葉県安房郡鋸南町にあるこの場所、実は江戸時代から続く「房総捕鯨」の発祥の地なんです。さらに、鋸南町の南側にある南房総市・和田町には、日本にたった4ヶ所しかない捕鯨基地のひとつがあり、いまもクジラ文化を大切に守り続けています。展示「クジラってどんな生き物?」をはじめに、「くじらスタンプラリー」や「シロナガスクジラの大きさ体験」など、様々な催しが目白押し!



さらに、飲食店では鯨の竜田揚げや鯨カツバーガー、鯨肉を使ったピザなど、鯨料理のバリエーションも豊かで どこか懐かしい味わいの一品から、ユニークな創作メニューまで、鯨肉を使ったさまざまな料理を楽しめます!
食べて、学んで、唄って──クジラの魅力をまるごと体感できるこの期間、ぜひ「道の駅保田小学校」へ足を運んで、ゆったりとしたひとときを過ごしてみてください!
■イベント概要
『保田小くじらの時間~食べて、学んで、唄って~』
開催期間:2025年7月1日(火)~7月27日(日)
営業時間:9:00~17:00
会場:都市交流施設・道の駅 保田小学校
住所:〒299-1902 千葉県安房郡鋸南町保田724
お問合せ:0470-29-5530
【和歌山県太地町】クジラ博士になろう

2024年、和歌山県太地町に完成した国際鯨類施設で、特別イベント「クジラ博士になろう!」が開催されます。クジラ専門の研究所(一般財団法人 日本鯨類研究所)が企画・監修を行い、クジラを身近に感じられる様々な展示が用意されています。会場では、クジラのバルーンや頭部模型、ニタリクジラの実物大幕のほか、工芸品などの展示もあり、見て・触れて学べる内容となっています。
また、「クジラ博士育成セミナー」も同時開催されます。中学生レベルの内容で子どもから大人まで幅広い年代の方に楽しんでいただけます。
期間中は、映像上映会も実施され、南極海の美しい風景、日本各地のクジラとの関わり、そしてクジラ調査研究の現場を紹介する映像が上映されます。子ども向けの楽しい映像から、将来クジラ研究者を目指す方に向けた専門的な内容まで、幅広いラインアップが魅力的な上映会になっています。
クジラ研究の拠点であるこの施設で、楽しみながら学べる貴重な体験をしてみませんか?夏休みの自由研究にもぴったりのイベントです。
■イベント概要
『クジラ博士になろう』
開催期間:2025年7月29日(火)~8月10日(日)
会場:国際鯨類施設住所:〒649-5171 和歌山県東牟婁郡太地町太地1770-1
お問合せ:0735-29-2281(太地事務所)