鯨肉を使った学校給食のレシピを考案!世界の料理人1000人に選ばれた奥田シェフが監修したクジラレシピの数々 | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2025.06.18

鯨肉を使った学校給食のレシピを考案!世界の料理人1000人に選ばれた奥田シェフが監修したクジラレシピの数々

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世界の料理人1000人に選ばれたアル・ケッチァーノの奥田政行シェフが監修した、鯨肉を使用した新しい学校給食向けのオリジナルレシピサイト「くじら給食のレシピ」が公開されました。

50年ぶりの進化!現代の食文化に寄り添う「くじら給食」

日本が食糧難だったころは、豚肉や鶏肉がたくさん出回っていなかったため、鯨肉は栄養価の高い安価な食材として私たちの食生活 を支え、学校給食でも子どもたちの健康 を育む重要なメニューとして提供されてきました。しかし、学校給食における鯨料理は「竜田揚げ」や「くじら汁」など、50年以上も変わらない伝統的なレシピが中心でした。そこで「子どもたちが純粋に美味しいと感じ、また食べたいと思う鯨料理を届けたい」という想いから現代の食文化に合った新しい鯨料理を作るべく「くじら給食のレシピ」プロジェクトが始動しました。

「究極のクジラ料理フルコース」から生まれた給食レシピ

くじら給食レシピを作るにあたり、奥田シェフを中心に鯨肉に詳しい料理人が集まり、日本の伝統食と世界の料理を組み合わせた「究極のクジラ料理フルコース」を考案しました。こちらは鯨肉の栄養価の高さや独特の風味を最大限に活かし、現代の食卓に合うよう工夫が凝らされています。
その後、このフルコースをベースに、文部科学省の学校給食摂取基準に則って食材や調理法を調整したのが、奥田シェフの監修による「くじら給食のレシピ」です。サイト内には「究極のクジラ料理フルコース」と「学校給食用のレシピ」の大きく2つに分かれたレシピが掲載されており、それぞれの用途に合わせたレシピを閲覧できます。特に「究極のクジラ料理フルコース」には、プロの料理人による解説付きの料理動画も掲載されており、見応え十分です。

子どもたちが喜ぶ、彩り豊かな給食レシピ

「学校給食用レシピ」には、鯨肉を使った主菜から副菜、汁物まで、栄養バランスの取れた12種類の献立が紹介されています。

鯨タンの牛蒡デミグラスソース
鯨ベーコンのミネストローネ

鯨肉のさえずりと呼ばれるタンの部分を煮て牛蒡(ごぼう)のデミグラスソースで味付けした「鯨タンの牛蒡デミグラスソース」や鯨ベーコンを使った「鯨ベーコンのミネストローネ」 など、子どもたちの興味を引くユニークなメニューが満載!各レシピには詳しい栄養価も記載されており、献立に取り入れる際も安心です。
各レシピは、具体的な分量や調理手順が明記されているため、学校給食の栄養士や調理師、給食運営に携わる教育関係者はもちろんのこと、ご家庭でも手軽に作ることができるのが嬉しいポイントです。

食育を深める「くじら給食の出張授業」も開催!

さらに、「くじら給食のレシピ」サイトでは、学校給食での鯨肉普及を目的とした「くじら給食の出張授業」の実施校も募集しています。この特別授業では、日本の鯨食文化について学びながら、考案された「くじら給食のレシピ」を実際に試食できる貴重な機会を提供します。

「くじら給食のレシピ」を通じて、子どもたちは栄養豊富で美味しい鯨肉料理に触れる機会を得るだけでなく、日本の食文化や持続可能な取り組みへの理解を深めることができます。ぜひ一度サイトを訪れて、その魅力と可能性に触れてみてくださいね。

■くじら給食のレシピ
ウェブサイト

■奥田シェフ プロフィール
奥田政行(おくだ まさゆき)
1969年 山形県鶴岡市生まれ。高校卒業後に上京し、イタリア料理、フランス料理、純フランス菓子、イタリアンジェラートを修業。2000年に日本の在来野菜や地産食材を使ったイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」を独立開業。2006年にイタリアにて「世界の料理人1000人」に選出される。2012年にローマ法王ベネディクト16世、ダライラマ14世に謁見し、日本食の振興を行う。2014年にユネスコ創造都市ネットワーク食文化部門の鶴岡市認定に貢献。2020年に日本の食文化振興への貢献が評価され「文化庁長官表彰」を受賞。グルマン世界料理本大賞にて2017年に著書「食べもの時鑑」2022年に著書「パスタの新しいゆで方 ゆで論」がグランプリを受賞。その他受賞歴、著書多数。専門学校の講師や大学の客員教授を歴任し、若手料理人の育成にも取り組む。

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