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2022.11.02

「これからの子どもたちにもクジラがもっと身近な存在になってほしい…!」店主の願いで営まれる鯨肉専門販売店『吉善商店』@長崎県平戸市

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「これからの子どもたちにも“クジラ”が身近な存在になるといい」

九州本土と平戸島を結ぶ平戸大橋の手前にある鯨肉販売専門店「吉善商店」は、商業捕鯨の全盛期である昭和30年創業。店主の吉永さんは「みんな昔に比べてクジラを食べる習慣が減ってきているから、もっと増えたらいいと思う。そのなかでクジラを食べる人が増えれば、(クジラを)好きになる人も出てくるだろうからまずは母数が増えればいいよね。まだ商業捕鯨が再開されて2.3年だから、子どもたちが食べるようになるのはまだまだこれからじゃないかな。子どもも食べられる機会が今より増えるといいよね」と語っていました。
日本はIWC(国際捕鯨委員会)から脱退し、2019年7月より商業捕鯨が再開となりました。しかしながら若い世代の人々はクジラを食べる機会も少なく、もはやクジラが食べられるものだと知らない方も少なくありません。
地元の小学校ではいまも学校給食にてクジラが出ているところもあるそうですが、吉永さんの願い通りにその中から少しでもクジラを好きになる子がいてくれれば嬉しいですね。

様々な部位を網羅している⁉お気に入りの鯨肉が見つかる豊富な品揃え

同店には、赤肉や尾の身、ベーコンといったお馴染みの部位のほかに、ひめわた(食道)や心臓、豆わた(腎臓)などの内蔵6種、はしかわ(歯茎)と様々な商品が並びます。中でも人気が高い商品は「湯かけ鯨」。地元の人々はもちろん福岡や佐世保など遠方から買いに足を運ばれる方も多いようです。

地元の人々のクジラ料理の粋な楽しみ方とは?

九州地方では赤肉の中でも特に胸肉を好むのが特徴と言われています。クジラの胸肉は、筋もあるが、鯨本来の味を感じることができ、より一層“クジラらしい”お肉。お酒や晩酌のお供として、わさび醬油または生姜醤油でいただくのが一般的なようです。美味しいつまみにお酒もどんどん進みそうですね!

同店手作りのクジラ料理がおうちでも簡単にいただける!

「湯かけ鯨」同様に人気が高い「クジラカツ」と「クジラコロッケ」「クジラの竜田揚げ」は同店の手作り。クジラの肉をダイレクトに感じることができるようコロッケ具材の鯨肉は大きめにカットするのがこだわりとのこと。地元の人々は小さい頃から、学校給食などで竜田揚げを食べる習慣があったことから揚げ物では「クジラの竜田揚げ」が一番人気。

さらに「鯨のたたき」も吉善商店さんが加工しています。若いクジラの肉は、色がピンクで味が淡泊なためどうしても“クジラらしさ”は薄れてしまいます。そのためそういった鯨肉をたたきに加工しているとのこと。おうちでは解凍してからスライスしてお刺身でいただくのがオススメ。馬肉に似ている味わいのため鯨肉に初めて挑戦する方でも美味しくいただけそうです。酢醬油、生姜醤油でサッパリと、また生野菜と一緒にサラダ、マリネ風にもお楽しみください!

クジラマニアが集まるレア物も購入できる⁉

同店では鯨肉販売のほかに、クジラの骨や髭板も商品として並びます。髭板が購入できるお店は珍しいのでマニアが遠方からも買い求めに来るようです。シックで落ち着いた色味をしているのでインテリアとして飾っても映えそうですね!

さらには、キーホルダーやアクセサリーなどの鯨歯工芸品も種類豊富に並びます。こちらは店頭に売り出しているだけのものになるので大変貴重です。同店のインターネットサイトでも販売しているとのことですが、工芸品は一品ずつ色味や模様が微妙に異なる製品なのでお買い求めの際はぜひ現地に行き、手に取って見比べてみると愛着が湧くかもしれませんね。

同店は、ほかにも鯨肉の加工品や缶詰めなどを取り揃えてあります。またインターネット販売でも店頭と同じような商品が購入できるので、気になる方はこちらからショップサイトをご覧ください!ぜひお好みの一品を見つけてくださいね。

吉善商店
住所:長崎県平戸市田平町山内免333
電話番号:0950-57-0036
FAX:0950-57-2695
営業時間:
平日 8:30‐18:00
土日 9:00‐18:00
※ご来店の際には営業時間など最新の情報をご確認ください。

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