クジラの歴史や人間との関わりを学べる特別展『鯨』が千葉県立中央博物館で開催中。9月25日まで! | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2022.08.12

クジラの歴史や人間との関わりを学べる特別展『鯨』が千葉県立中央博物館で開催中。9月25日まで!

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クジラの進化の歴史やわたしたち人間との関わりに興味があるなら、9月25日まで千葉県立中央博物館で開催中の特別展に足を運んでみるのがおすすめです。『ようこそ!海の王者「鯨」の世界へ』と題された同展は、大きく5つの章に分けられた展示のほか、映像コーナーや、千葉県内の子どもたちの作品を展示したコーナーまで展開されていて見どころ満載。一つひとつの展示とじっくり向き合っていると、あっという間に数時間経ってしまうほどの充実ぶりなのです。

博物館の入り口を入るとまず見えてくるのが、かつて『鴨川シーワールド』にて日本で初めて飼育されたシャチ「ジャンボ」の複製と子どもサイズの複製FRP(繊維強化プラスチック)です。さらにその奥には、同じく『鴨川シーワールド』でかつて飼育されていたシャチである「マギー」の骨格標本(東京海洋大学マリンサイエンスミュージアム所蔵)も。のっけから鯨類の大きさに圧倒されます。

続いて足を踏み入れるのは「第一企画展示室」。ここではまず、第1章となる「鯨の歩んだ5000万年」の見学からスタートします。

クジラがわたしたち人間と同じ哺乳類であることはよく知られていますが、約5000年前に地球上に存在したクジラの祖先となる動物が4本足で陸上を歩いていたことは、知らない人も多いのではないでしょうか。そこから約1000万年かけて、川や海などの水中で生活できるよう姿を変えていくわけですが、その過程で後ろ足がなくなってしまうなんてなんとも不思議。同館に勤める研究員の宮川尚子さんも、「多くの生き物が進化して陸に上がっていくなか、クジラは退化して海に還っていったところに心をくすぐられます」と明かしてくれました。

しかし実はクロミンククジラに関しては、今でも胎児の時代には後ろ足が存在! どんなふうに足が生えているのかは、第1章の展示スペースで観賞することができます。

続く第2章では、「今を生き抜く鯨たち」のテーマのもと、世界に存在する約90種類のクジラたちの生活スタイルを中心に紹介。第1章では、「ハクジラ類」「ヒゲクジラ類」に分かれる前の“ムカシクジラ類(原鯨類)”を見ながら、今を生きるクジラとの違いを知ることができますが、第2章では、今を生きるクジラたちが海洋環境や周りの海洋生物たちとどのように関わっているのかが紐解かれていきます。

「クジラに寄生して生きる生物」「死んだクジラを食べる生物」など、生物たちのクジラとのさまざまな関わりを知ることで、クジラの日常や一生を俯瞰して見ることができるのがおもしろいところ。また、オスの前歯の一本が異様に長いことで知られるイッカクの骨格標本を、オス・メス並んだ状態で観賞できるのもポイント! こちらの展示に関しては撮影自由なので、ぜひ話のネタとしてスマホにおさめておいて、家族や友だちに自慢してみてくださいね。

続く第3章のテーマは「千葉の鯨と人間のかかわり」。縄文時代の出土物や千葉県の捕鯨に関する歴史資料や、豊漁を祝う晴れ着である「万祝(まいわい)」のほか、クジラに関する著述が認められる文献まで展示されているので、さまざまな角度からクジラと人との関わりを考察したくなります。

第4章となる「房総の鯨」の展示室には、房総半島周辺で記録された35種類のクジラの写真や、千葉県一宮の海岸に打ちあがったカズハゴンドウの骨格標本などを展示。博物館がある千葉県が、いかに古来よりクジラと関わりの深い地域であるかがよくわかります。

ラストの第5章は、クジラと人間との関わりが今後も末永く続いていくことまでイメージさせてくれる「最新の鯨類」。クジラに関してはまだまだ知られていないことだらけですが、残念ながら死んで陸に打ち上がった個体などをもとに研究者らが解明を進めることで、近年にも新種が認定されるなどしています。

また、冒頭でも述べた通り、大きく5つに分けたテーマごとの展示のほかに、クジラの生態動画や調査風景を映した動画を楽しめる「映像コーナー」なども充実。博物館の一画にあるラックには、県内にある千葉県立安房拓心高等学校の生徒たちが考えたクジラ料理のオリジナルレシピのレシピ本が設置されているので、こちらも要チェック! 博物館と同じく千葉県中央区に立地する『ホテルポートプラザちば』では、期間限定で同レシピ本に掲載のメニューをランチに提供しているので、来館前後に食事を楽しむのもありかも!

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