ホエールウォッチングに興味があるなら、一度は行きたい小笠原諸島。一年中クジラやイルカなどが姿を現す海域⁉ | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2022.04.20

ホエールウォッチングに興味があるなら、一度は行きたい小笠原諸島。一年中クジラやイルカなどが姿を現す海域⁉

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提供:小笠原ホエールウォッチング協会

ホエールウォッチングを楽しめるスポットは、日本国内にもいくつか存在します。そのうちの1か所が、年間を通してさまざまな種類の鯨類が出没する小笠原諸島です。では、小笠原でクジラを見たいなら、ベストなシーズンはいつなのでしょうか? また、ホエールウォッチングを楽しむ際に気を付けるべきことは? 『小笠原ホエールウォッチング協会』でクジラおよびイルカの調査・研究をおこなっている辻井浩希さんにお伺いしました。

提供:小笠原ホエールウォッチング協会

ホエールウォッチングは「洋上(船の上)から」または「陸上から」楽しめる

まず、小笠原でホエールウォッチングを楽しむ方法は大きく分けて2つあります。1つは、ツアー会社が催行するホエールウォッチングツアーに参加すること。つまり、船の上からクジラを楽しむ方法です。

もう1つは、陸上から楽しむ方法です。小笠原諸島は30あまりの島々からなり、その中で玄関口となっている父島にある「ウェザーステーション展望台」や、母島にある「御幸之浜」「鮫ケ崎展望台」はウォッチングスポットです。

提供:小笠原ホエールウォッチング協会
提供:小笠原ホエールウォッチング協会

このうち、「ウェザーステーション展望台」(写真上)では、2~4月のホエールウォッチングシーズンには、『小笠原ホエールウォッチング協会』スタッフがクジラの陸上観察会をおこなっているとのことなので、船酔いしがちな人はこちらへの参加がおすすめ! イベント時は協会から双眼鏡も無料で借りることができるので、雄大な海をたゆたうクジラを身近に感じることができるでしょう。

ちなみに、双眼鏡以外に自分で持参したほうがよいものを辻井さんに伺ったところ、「海面の反射が強いのでサングラスがないと目を傷めてしまいます。他には、日焼け止めや、風が強いときに役立つ防寒着があると良いです。また、洋上でのウォッチングに参加される場合、船酔いが心配なら酔い止めも用意しておくと安心ですよ」とアドバイスをくれました。

ホエールウォッチングの注意点は?

洋上ウォッチングに関して、ザトウクジラと船との距離は小笠原では100mと決められています。クジラが安心して過ごせるためにも、この距離を守ることは必至。ただし、100m離れた場所に停船していて身動きがとれない状態のとき、クジラのほうから船に近づいてくることも稀にあるそうで、その場合はクジラの迫力をより間近で体感できそうです。

とはいえもちろん、100mの距離を取っていても相手は巨大なクジラ。カメラのズーム機能を使えば、十分に迫力ある写真が撮れます。しかし近年では、SNSでの“映え”を意識するあまり、クジラへの配慮がおろそかになった写真を撮ろうとする傾向も見られるそうで、辻井さんも「クジラへの配慮を忘れずに、ルールを守ってホエールウォッチングを楽しんでほしい」とお願いしています。

相手は野生動物であることを常に頭に置き、自然への畏敬の念を忘れずに接することで、きっとクジラもリラックスして楽しそうな様子を見てくれるに違いありません。

どんな鯨種を見ることができるの?

小笠原諸島で具体的にどんなクジラを見ることができるかというと、なんとこれまでに20種類以上の鯨類が出没しているのだそう。そのなかでもよく見られるのが、冬から春にかけて姿を現すザトウクジラと、初夏から秋にかけて観察対象となるマッコウクジラです。また、沿岸域に生息しているミナミハンドウイルカ、ジャンプが得意なハシナガイルカは、一年を通して見ることができる鯨種とされています。

提供:小笠原ホエールウォッチング協会
提供:小笠原ホエールウォッチング協会

また、見ることが出来たらラッキーなクジラもいます。その名もコビレゴンドウ(写真左)とコブハクジラ(写真右)。2種とも外洋域の小笠原ではレアなクジラだそうです。

提供:小笠原ホエールウォッチング協会

クジラのどんな行動を見ることができる?

ホエールウォッチング中、ザトウクジラが尾びれや胸びれで海面をバンバンと叩くような仕草をしたり、全身を海面に投げ出す大ジャンプ(ブリーチング)をしたりしてくれることもあります。クジラがなぜこのような行動をとるのかについては詳しくわかっていないんだとか。辻井さんによると、身体に付着した寄生虫や古い皮膚を落としているという説や、大きな音を海中に響かせてクジラ同士でコミュニケーションをとっている説もあるとのことですが、いずれにしてもその姿を目撃できたらとってもラッキーですよね!

そしてもうひとつ遭遇できたらラッキーなのが、歌をうたうザトウクジラです。こちらも理由は解明されていませんが、オスのザトウクジラは時々、人間の歌と同じように旋律がある声を発し続けることがあるのだそうです。「ザトウクジラのうた」「ソング」などのキーワードで検索するとネット上でも聴くことができますが、直に耳にすることができたらそれこそ貴重な体験になりますね。

ホエールウォッチングを楽しむためにはどんな準備が理想?

最後に、ホエールウォッチングを楽しむために事前に準備しておいたほうがいいことはありますか? と辻井さんに質問したところ、「クジラに関する最低限の知識を身に着けておくとより一層楽しめますよ」と教えてくれました。気になることをネットで検索するだけでもいろいろな情報を仕入れることができますが、『小笠原ホエールウォッチング協会』のホームページではおすすめの書籍も紹介されているので、興味のある人はそちらもぜひチェックしてみてくださいね。

提供:小笠原ホエールウォッチング協会

『小笠原ホエールウォッチング協会』ECサイトおよび実店舗では、書籍のほか、シャチやミナミバンドウイルカのTシャツやオリジナルトートバッグ(写真上)も購入できます。ECサイトはこちら

小笠原ホエールウォッチング協会

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