おいしい日本酒とともに“うどん屋ならではのクジラ料理”を楽しめる『うどん処 硯家(すずりや) 南池袋店』 | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2020.09.23

おいしい日本酒とともに“うどん屋ならではのクジラ料理”を楽しめる『うどん処 硯家(すずりや) 南池袋店』

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「池袋」と聞くと“若者の人気スポット”というイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、「奥池袋」となるとガラリと雰囲気が変わるもの。地元民が夜な夜な集う酒場を中心に、近隣に住まう人々にとって欠かせない飲食店が軒を連ねています。

呑んで、食べて、〆にうどん! が常連客の定番スタイル

なかでも、おいしいつまみと美酒好きの心をつかんで離さない一軒が、『うどん処 硯家(すずりや) 南池袋店」です。店名の通りうどん屋でありながら、とにかくつまみと日本酒がうまい!! ランチタイムこそほとんどの客がうどんをすすっていますが、夜の営業時間はとにかく、おいしい肴をさまざまに楽しみたいお客さんぞろい。ひとしきり飲んだ後に、〆としてうどんを堪能する人が多いのがこの店の特徴です。

クジラメニューも日本酒と相性よしのものぞろい

▲生クジラ刺

とりわけ旬の魚が主役のメニューがおいしい同店ですが、最近では、豊洲市場から仕入れたクジラを使ったメニューも人気。

「生クジラ刺(550円)」を筆頭に、日本酒とも相性抜群のクジラメニューがそろっています。こちらのメニューに使っているのは、ミンククジラの胸肉。「北海道で獲れたばかりの新鮮なものが入ってくることもあるんですが、個人的には、一度冷凍したクジラ肉のほうがトロッとしていて好きです」と店長の阿部寛之さん。説明を聞きながら口に運ぶと、確かに、トロリととろけるような味わいが特徴的です。しかも臭みは皆無。口の中いっぱいに豊潤な味わいが広がります。

生クジラ刺に合う日本酒としてセレクトしてくれたのは、「陸奥八仙 緑ラベル ひやおろし」。クジラ肉と薬味のマリアージュにそっと寄り添ってくれる、バランスのよい秋酒です。

ふんわりやさしい食感の竜田揚げは、程よい酸味の日本酒と一緒にどうぞ

▲クジラ竜田揚げ

続いては、「クジラ竜田揚げ(580円)」。クジラ料理としては定番のメニューですが、同店の竜田揚げは他ではなかなか味わえないふんわりした口当たりで驚かされること間違いなし。クジラ肉のやわらかさを残した絶妙な揚げ具合で、一度食べるとトリコになるはず。しっかりと下味が付けられているので、サッとレモンをしぼっていただくと、果実の酸味によってうまみが引き立ち、お酒がぐいぐい進みそうです。

合わせたお酒は、「山本 フォレストグリーン 美郷錦仕込み」。フレッシュな酸味がみずみずしく広がるお酒なので、揚げ物の油もすっと流されて心地よい余韻に浸れます。

舌鼓必至の、うどん屋が作る絶品クジラ料理

▲クジラつけかえし炙り刺

そして、同店を訪れたらぜひ食べてほしいクジラメニューが、「クジラつけかえし炙り刺(680円)」です。うどん屋には、店ごとに独自の配合で作る“つけだし”と“かけだし”がありますが、このうち“つけだし”に使われるのが「かえし(つけかえし)」で、味醂と濃口醤油、砂糖を合わせて加熱して作られています。

この「かえし」に生姜を加えたタレにクジラ肉をなじませ、表面を5秒程度軽く炙ったのがこちらのメニュー。「うどん屋らしいクジラ料理を作ろう」との想いから誕生したメニューですが、今や同店の名物料理といっても過言ではありません。選び抜いた醤油や味醂で作ったつけかえしがよくなじんだクジラ肉は、滋味深くまろやかな味わい。やわらかな肉質そのままに香ばしく炙られているので、箸が止まらなくなること必至です。

▲店長 阿部寛之さん

聞けば、出身地の青森では、給食にクジラが出ることもあったという阿部さん。「青森は割とクジラを食べる文化がありますね。地元では、アゴ肉の『鹿の子』を食べることもありましたが、コリコリした食感ですごくおいしいんですよ」と明かしてくれました。

「クジラつけかえし炙り刺」に合わせたお酒は、「川鶴 純米酒 ひやおろし」。程よい酸味でキレがいい秋酒は、食事とも相性抜群です。

自家製味噌がアクセントのコク深いスープが身体に染みわたる!

▲ピリ辛豆乳豚肉うどん

おいしいお酒とつまみを堪能した後のお楽しみは、〆のうどん。「スパイシーカレーうどん」「四川麻辣醤麺」などの人気メニューも捨てがたいですが、今回紹介させていただくのは、マイルドなスープにピリ辛の自家製味噌が効いた「ピリ辛豆乳豚肉うどん」(750円)です。

「かえし」と豆乳が見事に融合したスープに、弾力のあるモチモチのうどんがたっぷり。豚バラ、水菜、半熟玉子、ノリとともにトッピングされているのは、豆板醤、ごま油、砂糖、ニンニク、味噌で作られた自家製味噌。前半は豆乳スープそのままの味わいを楽しみ、少しずつピリ辛味噌を溶かしながら味変を堪能するもよし。コク深い味噌が溶け込んだスープはうまみの宝庫で、最後の一滴まで飲み干したくなりますよ。

常連客とクジラトークに花を咲かせるのも一興

つまみから〆までゆっくり楽しめる店なので、仕事帰りに週末にと何度も訪れたくなりますが、来店のたびにクジラメニューをリピートしている人も多いのだとか。地元民も多く集う気さくな雰囲気の店なので、常連客とクジラトークで盛り上がるのも楽しいかもしれませんね。

■うどん処 硯家 南池袋店
 住所:東京都豊島区南池袋1-9-24 B1F
  電話:03-5911-741
  営業時間:11:30~15:00、17:00~22:00
  定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が定休日)
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