「鯨って、こんなに美味しかったんだ!」IT業界から転身した店主が”くじらの町”から仕入れた鯨肉と厳選酒で仕掛ける“食文化の継承” | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2026.01.21

「鯨って、こんなに美味しかったんだ!」IT業界から転身した店主が”くじらの町”から仕入れた鯨肉と厳選酒で仕掛ける“食文化の継承”

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東京の喧騒の中に、日本の食文化の奥深さを再発見させてくれる場所があります。その名も『お酒cafeひよ(酒場のひよ)』。店主の中村さんが切り盛りするこのお店は、全国を飲み歩いた「お酒好き」が高じて誕生しました。

今回は、IT企業勤務から一転、調理師学校を首席で卒業し「鯨料理」を振る舞う中村さんに、お店のこだわりとクジラへの想いを伺いました。

運命の出会いは、和歌山・太地町の道の駅

中村さんと鯨の出会いは、和歌山県への旅路でした。立ち寄った道の駅「たいじ」で、それまで馴染みのなかった鯨の赤肉と本皮を試しに購入。宿泊先で口にした瞬間、その概念が覆されたといいます。

「びっくりするくらい美味しかったんです。鯨には『臭い、まずい』というネガティブなイメージを持っていましたが、赤肉は臭みもなくほどよい弾力があり、本皮の脂には濃厚な旨味がありました。こんなに美味しいものを知らない人が多いのはもったいない、自分のお店でこの感動を伝えたいと思ったんです」

仕入れは自身が感動した道の駅「たいじ」の紹介で、現地の業者から仕入れるルートを確立しました。現在では、ニタリクジラ、イワシクジラ、ミンククジラ等の大型クジラやツチクジラやハナゴンドウ等の小型クジラなど複数の種類を扱っており、部位ごとに最適な種類の鯨肉を太地町から取り揃えています。

お酒好き店主が提案する「鯨×洋酒・日本酒」の至福ペアリング

全国を飲み歩いた経験を持ち、調理師免許も取得した「お酒のプロ」である中村さん。そんな中村さんが営む「お酒cafeひよ(酒場のひよ)」では、鯨料理のポテンシャルを最大限に引き出すお酒が豊富に揃っています。 数あるメニューの中でも、お酒を知り尽くした店主だからこそ提案できる、特におすすめのペアリングを教えていただきました。

1.鹿の子刺し × グレンモーレンジィ(ハイボール)


希少部位「鹿の子」の濃厚な脂身と赤身の旨味が、ウイスキーのフルーティーな香りと見事にマッチ。

2.特選白ベーコン × 酔鯨(日本酒)

高知の辛口酒「酔鯨」が、ベーコンの濃厚な脂と調和し、後味をすっきりと整えてくれます。ラベルの鯨も相まって気分が上がる組み合わせ。

3.鯨ユッケ × ラフロイグ(ロック)

濃厚なタレと卵黄に負けない、アイラモルトの力強い個性がぶつかり合う、通好みのマリアージュ。

4.干物 × タリスカー(トワイスアップ)
凝縮された鯨の塩味と、タリスカー特有の潮の香りが、口の中で波のように重なります。

どの一品もお酒が進むこと間違いなし。中村さんおすすめの組み合わせで、鯨料理の魅力にぜひ触れてみてくださいね。

若い世代にこそ伝えたい、日本の伝統

鯨料理を出すお店が珍しいこともあり、実際に食べたお客様からは驚きの声が寄せられることがあります。中でも印象深かったエピソードとして、中村さんはある20代のお客様との出会いを挙げます。「一番人気の『鹿の子刺し』を食べて、『鯨、とっても美味しかったです〜!こんなに美味しいなんて知らなかった!』と目を輝かせて驚かれたんです。その姿を見て、改めてこの味を伝えていく意義を感じました。若い世代にもこうした伝統の味を楽しみながら、未来へと継承していってもらいたいと願っています」

東京にいながら、日本全国を旅するように

そんな中村さんに、これからの目標についても伺いました
「鯨に限らず、今後は日本各地の郷土料理も紹介していきたいです。東京にいながら、日本中を旅しているようなワクワク感を味わってもらいたいですね。そして鯨に関しては、次は最高級部位である『尾の身』をお客様に出せるようになりたいです」

「鯨を食べたことがない」「昔のイメージで止まっている」という方にこそ、ぜひ足を運んでほしい一軒。太地町直送の旨味が詰まった鯨と、店主こだわりの美酒が揃っているので、近くを通った際は立ち寄ってみてくださいね。

お酒cafeひよ(酒場のひよ)
住所:〒173-0004 東京都板橋区板橋2丁目62−8
時間:火-金:17:00-22:00 / 土:14:00-22:00
定休日:日・月曜日

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