2025年7月1日（火）～7月27日（日）まで、千葉県安房郡鋸南町の都市交流施設・道の駅保田小学校を会場に、『保田小くじらの時間～食べて、学んで、唄って～』が開催されます。

今回イベントが行われる鋸南町（旧勝山村）は、江戸時代から続く「房総捕鯨」の発祥地です。村のリーダーとして活躍していた醍醐家（※）が中心となって、鯨をとる「鯨組」、解体する「出刃組」、油をとる「釜前人足」など、役割分担のある捕鯨チームが組織されていました。明治時代に捕鯨は終わりましたが、今も板井ケ谷の弁才天の境内には「鯨塚」と呼ばれる石碑がたくさん残っています。
現在でも鋸南町の南にある南房総市和田町では日本全国でわずか4ヵ所しかない捕鯨基地の一つである和田漁港があり、クジラの文化を守り続けています。

※醍醐家（だいごけ）・・・房総捕鯨の発祥地である現在の鋸南町にて、房総捕鯨を組織した家門

そんなクジラと深い関わりを持つ町で開催される今回のイベントでは、「見る」「聞く」「体感する」と,さまざまな企画が目白押し！

『クジラってどんな生き物？展』では、クジラの種類や生態、食文化などについて、解説パネルや貴重な工芸品を通して紹介します。
さらに、ミンククジラの巨大バルーンや、実寸大のクジラ幕の展示で、そのスケール感を実際に体感できます。 また、クジラのイラストを完成させるスタンプラリーも実施予定。子どもから大人まで楽しめる内容です。

その他、鋸南町に伝わるクジラの歴史についての講義や、クジラにまつわる史跡を巡るハイキングも開催。地元に伝わる民謡『鯨歌（くじらうた）』の上演や、クジラ製品の販売なども行われます。

そして注目は「食」体験！
なつかしの給食の鯨の竜田揚げや、鯨カツバーガーや鯨肉を使ったピザなど、クジラ料理を味わえるお店も常設されています！鯨肉のおいしさを、ぜひこの機会にご堪能ください。

この夏、鋸南町でクジラの食と文化に触れるクジラ体験をしてみてはいかがでしょうか。

■イベント概要
『保田小くじらの時間～食べて、学んで、唄って～』
開催期間：2025年7月1日(火)～7月27日(日)
営業時間：9:00～17:00
URL
会場：都市交流施設・道の駅　保田小学校
住所：〒299-1902 千葉県安房郡鋸南町保田724
お問合せ：0470-29-5530